禁煙外来
タバコによる害と禁煙の重要性
タバコに含まれる数多くの有害物質がさまざまな形で体に悪影響を及ぼし、病気による死亡率を高めています。
発症しやすい病気としては、癌(肺癌、喉頭癌など)・虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)・慢性気管支炎・喘息などが指摘されています。
そして、病気による死亡率が増加するだけでなく、手術を受ける場合、喫煙者は非喫煙者に比べて手術創の治りが悪く、肺炎などを起こす確立も高くなります。
タバコによる害が、喫煙者本人だけでなく周りにいる非喫煙者にまでも悪影響を及ぼすことは今では周知の事実です。
この“非喫煙者が知らないうちに煙を吸い込んでしまう”「受動喫煙」が社会的に大きな問題となっています。
中でも副流煙(タバコから直接出る煙)には、主流煙(喫煙者が吐き出す煙〉に比べてはるかに多くの有害物質が含有されているといわれています。
『タバコは自分自身だけではなく、周りにいる大切な人たちの健康を害するものである』という認識が重要です。
平成15年5月1日には、健康増進法が施行され、受動喫煙の防止を含め、二次的な健康被害の防止について広く啓蒙されるようになりました。
当院では、平成18年8月から敷地内全面禁煙を実施しています。
禁煙を目指す治療を行うにあたり、従来は全額自己負担でしたが、現在では禁煙に係る診療行為が保険適応となっています。(※一部の適応外症例を除く) 最終的には、ご本人の“タバコをやめる”、という意思が大切ですが、医師や看護師と共に肉体的・精神的な問題解決を考え、取り組んでいくことにより禁煙を成功させるお手伝いをさせてただきます。
※一部適応外症例
- 入院中の患者
- 妊婦
- 過去に禁煙外来を中断して一年未満の場合
- 未成年
- ニコチンスクリーニングテストにてニコチン依存症と診断されなかったもの
- ブリンクマン指数(=1日の禁煙本数×禁煙年数)が200未満の者
- タバコをやめる意欲のない者